2026年度展開ゼミ 第6回 議事録
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2026年度展開ゼミ第6回の議事録です。
日時:2026年5月27日(水)14:50-16:20
会場:DW704
参加者:13名 髙橋、沖村班(4名)、安田班(4名)、山田班(4名)
1 グループ発表
(1)安田班
・発表者:松原
・課題本:『地方暮らしの幸福と若者』
・発表範囲:第1章「『地方暮らしの幸福論』の時代と若者」
[概要]
若者の地方暮らしの働き方にはネガティブな側面を描く「社会的排除」とポジティブな側面を描く「社会的包摂」の2つのモデルが存在する。この2つのモデルの「あいだ」に注目するため、潜在能力アプローチを重視して分析をおこなった。その結果、生き方を制約する条件の「存在論的要因」と「経済的要因」から地方暮らしの若者の幸福感と不安がみられた。
〈質疑応答〉
質問1:ノイズレスな人間関係とは何か。
回答1:煩わしい人間関係ではなく、同世代や家族といった満足度の高い人間関係のことである。
(2)山田班
・発表者:坂倉
・課題本:『東京で育つ/育てる』
・発表範囲:第1章「社会空間と育つ/育てる」
[概要]
小さい子どもを対象とした研究は多い一方、中学生・高校生を育てる家族の悩みや葛藤について研究は少ない。そのため、ブルデューの階級分析を応用し、社会階級・階層による青年期の子育ての違いについて分析を行う。また、小熊英二の「大企業型」「地元型」「残余型」の三類型を参考に子育て経験の違いを読み取る。
〈質疑応答〉
質問1:ハビトゥスの概念とは何か。
回答1:自分の置かれている社会的な条件によって価値観や考え方が変化することである。
質問2:ハビトゥスの具体的な状況は挙げられているか。
回答2:資本量が少ない人は農業を選ぶといったことが挙げられている。
(3)沖村班
・発表者:森
・課題本:『地域・都市の社会学』
・発表範囲:第1章「地域・都市はどう実感されるか」
[概要]
「距離」に敏感になることで「地方・都市」を実感することができる。「距離」に注目するためには「地方・都市」について自らの目や耳を使い、今までとは異なる視点で考えることが重要である。また、目や耳を使って捉えなおすことで、近い/遠いといった様々な領域は「カタストロフィ」を挟んで繋がっており、それは地域と都市の内部にも存在していることがわかる。
〈質疑応答〉
質問1:『耳を傾ける技術』は著書であるのか。また、著書であればいつ出版されたたものか。
回答1:著書であり、「距離」に関する注意の払い方の手がかりとなる。2014年に出版された。
質問2:「地域・都市」を実感するには「距離」に敏感になることが必要ということとシベリア鉄道の例はどのように結びついているのか。
回答2:本の中で、シベリア鉄道の話からジンメルの話、距離についての話という流れとなっている。
質問3:現代都市で行われているコミュニケーションの具体的な方法とは何か。
回答3:現代都市では公共機関の発達により、互いに話すことなく、視線を交わさざるをえなくなったため、表情や見え方から相手を読みとるというコミュニケーション方法がされている。
質問4:「カタストロフィ」という領域があるということは中間も存在しているということか。
回答4:中間が存在しているということであり、地域と都市が隣り合っているという考えを防いでいる。
(4)沖村班
・発表者:森
・課題本:『地域・都市の社会学』
・発表範囲:第1章「地域・都市はどのように形づくられたか」
[概要]
町内会≒地域とみなされることもあるように、町内会は地域の重要な一部である。また、「地域」とは、単なる地理的空間ではなく、空間に人々が集まって形成されるものであり、その空間と人々の間にはズレが存在している。理論や概念を学び、実際に地域を歩くことで地域と都市について知ることができる。
〈質疑応答〉
質問1:現在の町内会の加入率の低下の背景はあるか。
回答1:加入率が高かったときは、強制的な参加を求めていた。
質問2:地縁とは何か。
回答2:同じ地域に住む人たちのつながりである。
2 まとめ
各班の発表から、存在論的・経済的要因において地方暮らしの若者には不安と幸福感がみられること、中学生・高校生を育てる家族の悩みや葛藤に関する研究は少ないこと、自らの目や耳を用いて異なる視点で「地方・都市」を捉えなおすことが重要であること、地域とは空間に人々が集まって形成されるものであることがわかった。
作成:澄川
編集:沖村
