
ジェンダーと社会
ジェンダーとは社会的・文化的につくられた性のことをいいますが、私たちの社会はジェンダーという制度によってつくりあげられています。しかしながら、そのことに自覚的である人は少ないです。なぜなら、ジェ ンダーは私たちのなかに既に内面化されており、見えないルールとして機能しているからです。私たちが当たり前にうけとめている社会のさまざまな事象にも、ジェンダーというルールが入り込んでいます。本科目では、ジェンダーや性に関する基礎的な概念や理論、歴史を理解し、さまざまな事例の検討を通じて、現代の社会においてジェンダーがどのようにつくられ、どのように維持され、再生産されているのかを考え、ジェンダー化された社会を読み解いていきます。
※1年次から受講可能です。
家族社会学
少子化や未婚・晩婚化、単身化といった現代の家族をとりまく キーワードは、一見すれば、人々が家族をつくる/家族をもつということを敬遠しているようにみえます。しかしその一方で、婚活や妊活がブームでもあり、こうした現状からは人々の結婚することや子どもをもつことへの意欲自体が低下しているとはいえないのではないかと考えられます。なぜこのように矛盾した状況が生じているのでしょうか。本科目では、家族という身近な集団について、家族をとりまく社会の環境を把握しつつ、家族形成や家族関係のありかた、家族の抱える諸問題、諸外国の状況、社会と家族の関係について理解しながら、家族のもつ今日的な意味を考えていきます。
※2年次から受講可能です。
教育社会学
戦後の日本社会は高学歴化が進み、今の20歳前後の人は、同世代のほとんどが高校に進学し、7割以上が大学や短大・専門学校に進学していくのが現状です。その一方で、子どもの学力低下や学力格差、あるいは不登校やいじめ、ニート、高学歴プアといった問題が生じています。こうした学校や教育をめぐる問題は社会とどのように関連しているのでしょうか。本科目では、学校や教育、さらには若者をとりまく日本社会の現状を把握した上で、家庭や学校における教育と社会化の実態、学校という場で生じる社会のあり様、社会と教育の関係について理解しながら、現代社会における教育の役割や機能を考えていきます。
※3年次から受講可能です。
フィールドワーク
2026年度のテーマは「出身地がつくるつながりを観察する」です。
進学や就職、転勤などをきっかけに、生まれ育った地域を離れて生活する人は少なくありません。そのような人びとにとって、同じ出身地をもつ人同士のつながりや交流の場は、どのような意味をもっているのでしょうか。特に都市部では、各地の出身者が集まる「県人会」などの活動がおこなわれており、出身地をきっかけとした交流やネットワークがつくられています。こうした場では、人々はどのように出会い、関係をつくり、「出身地」という共通点をどのように語り合っているのでしょうか。このフィールドワークでは、既存研究の知見を踏まえたうえで、県人会に関するイベントに参加するなどして、出身地をきっかけとしたつながりがどのように生まれ、どのような人にとって、どのような意味をもつのかを考えていきます。
※2年次から受講可能です。テーマは担当教員によって異なります。