
名城大学人間学部 髙橋ゼミナール
学部で一番汗をかくゼミ
コンセプト
......といっても、みんなで筋トレをするわけではありません。
研究というのは、自身で設定した問いに対する自分なりの答えを提示していくクリエイティブな営みです。すでに本やネットに書かれている情報をまとめて編集するだけではなく、本やネットに書かれていない知見を見つけることが求められます。もちろん、本や論文をしっかり読んで既存研究の知見を学んだり、知識や情報を蓄積することは重要です。その上で、本やネットには書かれていないことを発見するためには、さまざまな資料やデータを地道に収集して分析すること=汗をかくことが必要です。それはとても大変な作業ではありますが、なにかを創造する楽しさがあるものです。本ゼミの活動の根幹は、地味な作業をコツコツ積み重ねて必死に汗をかくことです。
Trial & Error
活動方針
何事も最初から100点満点を出せる人は、そういません。そして、最初から100点満点を出す必要もないと思っています。特にはじめて経験することは、そもそも何が100点満点なのかもわからないことが多いからです。まずはとにかくやってみて、アウトプットする。そして周りの人たちから質問や助言、フィードバックをもらいながら改善させていく。そうやって少しずつ100点満点に近づいていけばいいのではないでしょうか。本ゼミは、失敗や遠回りを嫌がらずに繰り返しチャレンジする姿勢を大切にします。
ゼミ活動もキャリアも欲張りに
入室から卒業までの流れ
3年生の夏から後期の時期はインターンシップで、3年生の終わりから4年生の夏頃までは就職活動で忙しくなるため、どうしてもゼミナールを欠席してしまったり、卒業研究を思うように進められなくなってしまうことがあります。そうした状況を想定した上で、本ゼミは時間的にも気持ち的にも余裕がある3年前期からフルスロットルで活動します。そして、インターンシップや就職活動で忙しい時期は個々の状況に合わせて作業を進め、研究に集中できるようになったら卒論の完成に向けてラストスパートをかけていきます。本ゼミは、研究とキャリア形成の両立をサポートします。
【2年生】
10月〜12月 ゼミ募集
1月 顔合わせ
【3年生】
4月〜6月 文献講読
7月 リサーチ演習
8月〜9月 夏合宿:リサーチ演習の成果報告
10月〜3月 卒論テーマの探索、先行研究の整理
【4年生】
4月〜 調査計画の立案・実施
6月 題目の提出
8〜9月 夏合宿:卒論の中間報告
11月末 卒論(初稿)の提出
12月 最終修正
1月 卒論(完成版)の提出
1月末 卒論発表会
社会で活躍するための基礎固め
身に付くスキル
学部を卒業した多くの人は企業に就職し、社会で活躍していくことになります。仕事の現場で求められるさまざまなスキルと大学の授業やゼミナールで身につくスキルは無関係ではありません。社会で活躍している人ほど大学でその基盤となる態度やスキルを獲得しているという指摘もあるくらいです。本ゼミのさまざまな活動は、特に以下のスキルを身に付け、向上させることを意図しています。
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文章読解スキル、文章表現スキル
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プレゼンテーションスキル
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資料収集スキル、情報検索スキル
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基礎的な社会調査スキル
Diversity & Inclusion
選抜方針
本ゼミは、希望者数に関わらず全員と面接をおこないます。希望者が定員を超えた場合は、希望理由書と面接による選抜をおこないます。選抜が生じた際は「ゼミのコンセプトや活動方針を実践してくれそうな人」を一つの基準にしながらも、多様な人が集まるゼミにしたいと考えています。
ゼミナールは一つのチームだと考えます。個々に卒業論文を執筆することが最終的なゴールではありますが、それは個人プレーであることを意味していません。互いのアイデアに対して意見を出し合ったり、話題を提供しあったり、それぞれのアイデアがより良いかたちになるようにチームとして協働しながら個々のゴールに向かって進んでいきます。研究とは孤独な営みではないのです。
そこで本ゼミは、いろいろなキャラクターの学生に集まってもらいたいと考えています。強打者ばかりの野球チームは勝ち続けることができるでしょうか。守備が上手い選手、足が速い選手、肩が強い選手、咄嗟の判断ができる選手、リーダーシップがある選手、盛り上げ上手な選手......異なるタイプの役割を担える人がいて、それぞれの人が力を発揮するからこそ、チームのパフォーマンスは最大化するのではないでしょうか。ゼミが一つのチームとして相乗効果を生み出していくために、さまざまなタイプの人にいてほしいと思います。
そのため、成績が良い人だけを選抜したり、リーダーシップやコミュ力が高い人だけを選抜したりすることはありません。また、1、2年次の演習科目(基礎ゼミ、文献講読、フィールドワーク)の履修者を優遇することもありません。選抜の際に参照するものはあくまでも希望理由書と面接の内容です。面接では、希望者の皆さんが興味関心をもっていることを中心にお話ししてもらいますが、その内容や話してる様子から、チームのなかでどのような持ち味を発揮してもらえそうか、チームのなかでの役割を想像させてもらえればと考えています。したがって、残念ながら入室をお断りしてしまうことがあったとしても、それは他の人と比べてなにか劣っている部分があったから、ダメなところがあったからだというわけではなく、チームとして全体のバランスを考慮した上での判断であるとご理解いただきたく思います。
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皆さんのがむしゃらを応援します
担当教員より
私が研究職を目指すきっかけになったのは、学部生のときのゼミでした。リサーチというのものゼミの課題でやってみると本当に楽しくて、「もっとやりたい!」と、それまで一切考えていなかった大学院進学を決めたくらいです。それは研究自体が楽しかったこともありますが、ゼミ生同士でいっぱい話し合ったり、ガチになりすぎて険悪な雰囲気になったりしながらも、同じ目標に向かって一緒に頑張ったことの楽しさが大きかったです。あのとき必死になった経験は、今でもいろいろな場面で思い出 します。本ゼミに入室する皆さんにも、がむしゃらに頑張ることの楽しさをぜひ満喫してほしいです。そして私も、皆さんのサポートを目一杯楽しんで、精一杯頑張る所存です。