2026年度展開ゼミ 第2回 議事録
- 5月13日
- 読了時間: 4分
2026年度展開ゼミ第2回の議事録です。
日時:2026年4月22日(水)14:50-16:20
会場:DW704
参加者:12名 髙橋、沖村班(3名)、安田班(4名)、山田班(4名)
欠席者:1名
1 グループ発表
(1)安田班
・発表者:松原
・課題本:『家族における格差と貧困の再生産』
・発表範囲:第2章「親の離婚経験者における教育達成の不利」
[概要]
親の離婚経験者における教育達成の不利やその要因について分析し、先行研究に基づいた仮説を立てた。各仮説が教育達成に不利な効果を有しているか検証する。教育達成の不利は経済的側面・親の関わりが大きく影響している。
〈質疑応答〉
質問1:教育達成の具体例には何があるか。
回答1:子供の高校卒業や大学進学卒業、教育年数などがある。
質問2:親の学歴は教育達成自体に不利な効果を有するが、離婚経験者においては直接影響しないとはどういうことか。
回答2:高学歴=不利が減少するわけではない。親の学歴が低いと子どもの学歴は基本的には下がりやすいが、親が離婚している家庭に限ってはその親の学歴は子供の教育達成に直接は影響しないということである。
(2)山田班
・発表者:内野
・課題本:『格差社会のセカンドチャンスを探して』
・発表範囲:第2章「日本社会における高等教育機関夜間部の社会的意義」
[概要]
夜間部学生は2000年代を境に急激に減少している。男女の差異を生じさせる社会的背景は比較対象によって異なっていた。就労における待遇は昼間部との差がなく、夜間部制度は逆境の克服を促進させる役割をもっていた。
〈質疑応答〉
質問1:夜間部制度はいつからはじまったか。
回答1:戦後の1947年から始まった。
質問2:夜間部に男性が多いのはなぜか。
回答2:夜間部には、理学部などの男子向けの学部が多く、人文学部などの女子向けの学部が少ないためである。
(3)山田班
・発表者:内野
・課題本:『格差社会のセカンドチャンスを探して』
・発表範囲:第3章「大学等中退者のキャッチアップ」
[概要]
中退の経歴は勤労と就労において不利に働くことが研究において主張されている。そして、中退経験者と高卒者の背景が類似したものとなってきている。収入と学習意欲の関連性は示唆されているが、意欲と中退の因果関係は不明確であり、年代ごとで中退の影響が変化している。
〈質疑応答〉
質問1:時代の経過に伴って高卒者と中退経験者の社会的背景が類似してきているとあるが社会的背景には具体的にどんなものがあげられるか。
回答1:親の職業、学歴、暮らしの豊かさなどである。
質問2:大学中退者のリスタートが困難になってきている理由とは。
回答2:中退者は企業に入っても離職のリスクが大きい。企業は即戦力や高度な基礎力を求めており、中退者はそれに反していると認識されるためである。
(4)沖村班
・発表者:澄川
・課題本:『進学校の進路選択とジェンダー』
・発表範囲:第1章「超進学校における進路選択の男女差」
[概要]
先行研究からは本研究に関連する二つの示唆が得られる。一番手校と二番手校におけるジェンダー規範を比較する「一番手校内部における進路選択のジェンダー差を明らかにする。
〈質疑応答〉
質問1:業績主義をもとにした進路選択が行われている状況とあるがこの業績主義とはなにか。
回答1:大学進学の例だと基本的に偏差値が高い学校にいくよう指導すること。
質問2:偏差値の高い学校は環境がいいとあるがどういう面で環境がいいのか。
回答2:集まる人の質やレベルが高いという意味である。
質問3:偏差値が高いことに付随するイメージが女子においてはマイナスに作用するのはなぜか。
回答3:偏差値が高い大学を周りに公言すると大げさに聞こえるため。
質問4:資格職希望の具体例には何が挙げられるか。
回答4:薬剤師や教員、医師免許など。
2 まとめ
今回の発表から教育や進路には家庭環境や経済状況、ジェンダー規範などの社会的背景が関係していることがわかった。また夜間部制度のように教育格差を減らす役割を持つ制度もあることがわかった。
作成:小倉
編集:沖村
