2025年度基幹ゼミ 第20回 議事録
- 3月25日
- 読了時間: 8分
更新日:4月22日
2025年度基幹ゼミ第20回の議事録です。
日時:2026年3月18日(水)10:00-12:00
会場:DW704、ZOOM
参加者:12名 髙橋、榊原班(4名)、田中班(4名)、溝田班(4名)
欠席者:2名
1 連絡事項
・4月以降のゼミについて
2 個人発表
・発表者:名古
[概要]
研究内容の発表を行った。テーマの方向性としては、言語そのものよりコミュニケーション方法について深堀する方向であると報告された。これを研究するうえで、社会言語学における方言コンプレックスに着目した。この概念をインターネット上でのコミュニケーション方法においても応用が可能か模索している。
〈質疑応答・コメント〉
方言コンプレックスの概念がネットでのコミュニケーションに応用できるか、立証方法を考える必要がある。社会言語学の中でどのように研究されているかを確認しながら、自分も研究で取り扱えるかを検証するとよい。
・発表者:安田な
[概要]
前回のテーマから変更し、「食事番組の表現がどのように食べ物を美味しそうにみせているか」をテーマにした。特にどのような演出効果を用いて食べ物の魅力を感じさせているのかに関心があり、分析内容としては表現の分析を行う予定でいる。先行研究からは、メディアは様々な撮影技法によって食べ物の印象を操作し、人々へ影響を与えているとわかった。
〈質疑応答・コメント〉
・食べ物の魅力を表現する撮影技法のみを研究するのか、それとも番組や紹介する人物の権威性についても取り扱うのか。
・メディアと消費行動がどのように紐づいているか、表現技法について取り扱うか、権威性や有名性について研究をするのかテーマを絞ったほうがよい。
・「美味しそう」の表現について研究するのであれば、メディア表象についての研究になる。
・発表者:齋木
[概要]
文献の紹介と本を読み進める発意思表明をおこなった。
〈質疑応答・コメント〉
・研究内容と目標は見えているので、今後の研究の方法などを模索しながら様々な論文を読むことを推奨する。
・発表者:田中真帆
[概要]
先行研究の整理と先行研究が扱っていない内容を発表した。興味が分散しており、調査をするにおいて誰を対象に実施するか決めあぐねている。調査したい内容は、父親・男性以外の外部からの評価と当事者の葛藤についてである。また調査方法の立案やインタビュー調査の協力者を募れるか不安に感じている。
〈質疑応答・コメント〉
・調査を行う対象は当事者か、それともその妻など周辺人物も含めるか。
・調査方法はどのような方法を想定しているか。
・本人を含めた周辺人物までインタビュー調査に協力してくれる協力者を探すことが難しい可能性が高い。
・質的調査以外にも量的調査で研究する方法もある。家事負担率のアンケート調査などからも評価することが可能。
・調査したい内容によって追加で既存のデータを見る必要がある。
・発表者:木下
[概要]
テレビ・雑誌時代の分析から、SNSのジェンダー役割と家族像にテーマを変更した。先行研究からは、広告には各国の人口構成が反映されていた。またメディアに描かれるジェンダー役割や家族観は、各時代や地域の価値観を反映している可能性があることが示唆された。
〈質疑応答・コメント〉
・国際比較をしたいのか、そうでないか。
・雑誌やSNSなどの媒体による表現の違いを見るのか、それとも広告から家族像を見たいと思っているのか。
・先行研究を見ながら今、後の調査のアイデアを模索すると良い。今回の先行研究のように広告を活用する手段もある。
・発表者:柏原
[概要]
愛情規範、手作り規範をテーマとしている。調査方法はインタビュー調査を予定しており、
対象は子持ちの母親を想定している。これらの規範が当事者によってどのように行われているか、また品人の属性や環境の関連についても調査予定したいと考えている。またジェンダー差についても研究する場合は、調査対象に父親を含めるか検討する必要があると考えている。
〈質疑応答・コメント〉
・手作り規範の範囲はどこまでなのか。例えば「○○のもと」などを利用した場合は手作りに含まれるのか。
→この基準を当事者にそのまま聞くことがよいのではないか。
・手作り規範の基準を調査することが目的でよいと考える。多忙な日、余裕のある非など、状況別に聞くのも良いのではないか。
・インタビューガイドの作り方についての解説
・発表者:川崎
[概要]
地域による結婚観の違いをテーマに先行研究を読んだ。先行研究からは、産業構造、人口、年収、産業割合、大学数、世帯の種類などが、進学や就職に影響することが分かった。このことから、地域状況や家族状況は結婚観にも影響を与えるのではないかと考えた。愛知県は特に地方でありながらも産業基盤の強さに違いがあり、都市と地方の中間的な特徴を持っていることが興味深かった。
〈質疑応答・コメント〉
・背景情報は整理されているのが、データの引用についてブラッシュアップが必要。
・人口の流出と流入についても調べるとなお良い。
・大学数が18歳人口に対して何校かを調査することや、大学の総合と単科の割合の比較を行うと、
より若者の流出入についての説得性が増す。
・結婚観そのものについての文献を探す必要あり。
・発表者:岡田
[概要]
母と娘についての論文を調べた。先行研究から、母親は息子より娘に対して支配的であることから、子供の性別によって期待や感情が質的に異なることが分かった。このことから、性差による母親の期待の違いに興味を持っている。調査方法がインタビュー調査を想定しており、母親が子どもの性別によって違う理由、どのような環境の親子が依存関係になりやすいかを調査したいと考えている。
また国際比較については検討している。
〈質疑応答・コメント〉
・調査対象を子どもが青年期の母親に限る理由は何か。
→先行研究と比較することが可能だと思ったから。
・娘・息子への期待の違い家族社会学の中で解明していることが多いため、研究内容にオリジナリティを出す必要がある。
・国際比較を行いたいが、先行研究不足のため進め方に不安を感じている。
→家族規範の違い、国や地域、移動によるジレンマについて調べると、地域差を比較できる可能性がある。また、インタビューによって子供の性差における期待の違いが聞ける可能性もある。
・国や地域の社会制度や環境に焦点を当てるか、娘・息子に焦点を当てたいかによって調査内容が変わる。
・発表者:田中ゆ
[概要]
先行研究の調査をおこなった。先行研究からは、広告はイメージが体現されるものであるとされ、また炎上広告は制作側の想像力の欠如によるものと指摘されていた。化粧品広告は、女性の理想像が描かれているとされていた。広告の中の女性は選ばれる対象であり、日本ではかわいさや、若さが志向されていた。また理想の女性像として欧米の女性が用いられることも明らかになった。
問いとして、同一企業の変化を読み取ることと、どのような描写が炎上するかに関心がある。
〈質疑応答・コメント〉
・受け手側の声を調査することで何を知りたいか
→どのような点がジェンダー的に問題なのか調査したい。
・理想の女性像とあるが、誰にとっての理想なのか。
→広告の作り手に着目する必要がある。
・調査をするも公的が何かを明確にする必要がある。
・発表者:榊原
[概要]
論文を読んだ。今後先行研究の隙間や自分の研究が入り込める内容を見つけていく必要がある。また具体的な調査方法についても研究する必要がある。
〈質疑応答・コメント〉
・先行研究を読み進める必要がある。
・現段階での調査目的を考慮すると、量的調査との相性が良いと考えられる。
・先行研究の収集と整理の必要がある。
・発表者:溝田
[概要]
先行研究から、個人の空間を持つことで子どもへの子育てストレスの変化については検討されていた。また在宅育児と育児に関する研究について読む必要がある。夫婦の住まいをヒントにして権力関係、軋轢、子育て観との関連を調査したい。
〈質疑応答・コメント〉
・個人の領域が夫婦生活の軋轢を減らすのか、それとも家庭内でのテリトリーの有無の効果を知りたいのか。
・夫婦間の権力関係と、子育て観に対する調査の両立はキャパシティ的に難しい可能性がある。
・夫婦間の交渉に関する先行研究を読み進める必要がある。
・発表者:安田こ
[概要]論文を読み進める決意表明。これまで読んだ論文は古いものが多かったが、これまでの論文の前提となる内容が多く、特に今後の方向性に大きな変更はなかった。また調査で行う質問について、自分の知りたいことを聞き出すためには、どのような聞き方をするのが良いのかを検討する必要がある。
〈質疑応答・コメント〉
・調査票の作成に入ると良い。
3 まとめ
全体的に進捗が見られ、良いペースで進行していると感じた。問いの設計や先行研究の整理など各自のペースで進めているが、全く進捗がないといった人は見られなかった。これからも各自で調査方法や計画について立案すると考えられるが、定期的な報告と相談をすることが進捗を生むことに効果的であると感じた。
作成:田中ま
編集:榊原
