2026年度卒研ゼミ 第5回 議事録
2026年度卒研ゼミ第5回の議事録です。
日時:2026年7月1日(水)13:10-14:40
会場:DW704
参加者:15名 髙橋、榊原班(5名)、田中班(4名)、溝田班(5名)
1 個人発表
・発表者:谷口
[概要]
「単身赴任家庭における配偶者の生活実態に関する研究」
実体験を通し、単身赴任は本人だけでなく家族関係にも影響を及ぼす出来事であると認識し、その生活実態に関心を持った。先行研究では、単身赴任が家族関係と企業制度との関係に及ぼす影響について検討されてきたが、妻の経験の過程については十分に明らかにされていないため、妻は単身赴任をどう受け止めるのかと、社会構造的条件とどのように関連しているのかを明らかにすることを目的とする。「夫の転勤を通達され、単身赴任という選択に直面した経験のある妻」を調査対象とし、なぜ単身赴任を選択したか、単身赴任に対する葛藤はどのようなものか、単身赴任に際して企業の対応はどのようなものでそれについてどう感じるか、の3点を明らかにする。調査方法はインタビュー調査とし、質的分析及びオープンコーディングを行う。
〈質疑応答・コメント〉
・問題意識として単身赴任について詳しく書いた方が良いのでは。単身赴任がありやすい職業や、拒否のしやすさなど
→拒否のしやすさより、当事者に話を聞きたい
・研究対象が子供ではなく奥さんのみなのはどうしてか。
→家庭内変化を直接的に受けるのが妻だと考えた
・先行研究で、妻側や家族側に関心が向けられたものが少ないので、もう少しそこにフォーカスしても良いのでは。
・転勤を断ることでキャリアが閉ざされる可能性や女性が帯同せざるを得ない環境にある
・表の見方についての質問
・グラフは白黒印刷を想定して作る
・先行研究は並べるだけでなく、まとめを入れる
・問題意識は社会的背景を踏まえる
・発表者:田中ま
[概要]
「現代における夫の家事・仕事の価値観と社会的期待から見る新たな規範」
従来の性別的役割の価値観と異なる一方で、男性の育休の取得が難しいなど、理想と現実に差がある。男性自身の規範意識の実態と周囲の期待を比較することで、現代の男性への社会的期待の変容を探る。先行研究から、現行制度の課題、父親の葛藤、当事者意識は明らかにされているが、外部から見る男性の役割・期待する印象と当事者の認識の比較がまだ足りないので研究する。
夫婦を調査対象者として半構造化インタビューを行い、オープンコーディングを用いて分析する。
〈質疑応答・コメント〉
・イクメンなどがはやっているが、実際は男性らしさが保持されていることを問題意識
・周囲の期待の周囲とは、妻のことなのか、社会のことなのか
→一番近い人として、妻を想定する
・なぜ妻にするのかをしっかり説明できれば良いのでは
・妻と夫の意識を比較することで、社会の期待も推し量る(?)
・周囲の期待とは、家事をしてほしいという期待なのか、仕事を頑張ってほしいという期待なのか
妻は育児してほしいけど、会社の人は働いてほしいのでは
・妻と夫の認識の差に関する先行研究を見ると良いのではないか
・タイトルにあるキーワードの「社会的期待」を具体化する
・自分の調査でどこまでを把握することができるのかを考える
・発表者:柏原
[概要]
「母親は愛情規範・手作り規範とどう向き合うのか」
先行研究から、愛情規範や手作り規範についての研究は多く見られたが、その規範を人がどのように実践するのかについて注目した研究は少ないため、母親へのインタビュー調査を通して、愛情規範や手作り規範はどのように捉えられ、実践されるのか、そこに葛藤は生じるのか、それらは母親の属性や環境によって異なるのかについて検討していく。母親のインタビュー調査を用いて、愛情規範や手作り規範の捉え方と実践方法、そこに葛藤が生じるのか、それらが母親の属性や環境によって異なるのか、の3点を明らかにすることを目的とする。異なる属性や環境を持つ母親を調査対象とし、オープンコーディングを用いて分析する。
〈質疑応答・コメント〉
・家事の外部化は世帯収入に比例しているのが面白い→先行研究同士で関連する部分を紹介する
・質問項目について、料理で周りの影響を受けているかは聞いた方がいいと思う
・条件を絞らず、いろんな人に聞く予定?
・内閣府の資料に関して、調査対象の男女比を知りたい
→前向きに検討
・「私は思う」ではなく、「思われる」と書くと良い
・質問対象者をゼミ生の母親にするのであれば、質問内容によってどこにフォーカスするかが変わる
3 まとめ
三者とも、母親や妻、夫の家族間での役割についての発表であった。単純に内容に関しての質問や言及だけでなく、グラフや記述の仕方についての指摘もあり、私自身も本文を書く時に気を付ける点が分かり、学びになった。問題意識は、個人でのものだけでなく、それを踏まえて社会全体ではどのように問題になっているかも記述することが分かった。
作成:名古
編集:榊原
