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2025年度卒研ゼミ 第14回 議事録

  • Kanaet-Lab
  • 11月11日
  • 読了時間: 4分

2025年度卒研ゼミ第14回の議事録です。


日時:2025年10月29日(水)13:10-14:40

会場:DW704

参加者:12名 髙橋、川瀬班(3名)、鈴木班(4名)、三澤班(4名)

欠席者:1名


1 連絡事項

卒研ゼミの今後のスケジュールについて


2 個人発表

・発表者:永田

[概要]

 本研究は、アイドルグループ再編に際し、ファンが変化をどのように受け入れるのかを明らかにすることを目的とする。SNSの普及によりアイドルとの心理的距離が縮まり、ファンはアイドルを自己の一部として捉える傾向が強まっている。先行研究では、SNSがファン同士の共感や同調を促し、アイドルへの感情をアイデンティティに組み込む装置として機能することが指摘されている。そのため、グループの再編時には心理的所有感が揺らぎ、敏感な反応が生じやすい。また、SNS時代のファンダムは、情報発信や共感を通じて共同体を形成し、価値を再生産する特徴がある。本研究では、特に古参ファンと新規ファンに着目し、両者が変化にどう向き合い、受容・対立・再統合へ至る過程を検討する。


〈質疑応答・コメント〉

質問1:今後の自分の研究に、今ある結果をどう繋げていくのか。

回答1:古参と新規がどんな過程を通じてファンダムとして変化していくのかということに着目する。

質問2:SNSが普及する前のファンダムはどういうものだったのか。

回答2:従来はファンクラブ内やライブ会場でしかファン同士の交流がなかったが、SNSの普及で交流の場がほとんど移行した。

質問3:ファン同士の共感的同調について、否定的な感情同士でもいえるのか。

回答3:いえる。肯定的な反応を見て、それに新たに共感できる面もある。

コメント1:グループの再編の事例がないとのことだが、グループからの卒業の事例はどうか。

コメント2:古参と新規で比較する際、それぞれの違いやズレがある内容の論文が使えるのではないか。

〈先生からのコメント〉

・SNS以前のファン行動がどういったものなのか先行研究を調べて補強するとよい。

・アイドルとファンのことついては提示しているので、ファン同士の先行研究を補強するとよい。


・発表者:竹内

[概要]

本研究は、女子大学生の理想の働き方について、性役割志向と地域差の観点から考察した。先行研究では、伝統的志向と平等的志向の両者が存在するが、本調査でも同様に、結婚・出産期には家庭を重視する傾向が確認された。若年層は仕事と家庭の両立を理想とするものの、現実の環境や支援体制の不足から、保守的な選択をせざるを得ない状況が示唆される。また、恋人の存在がキャリア選択に影響する例も見られ、就職前段階では人間関係や支援環境が将来の働き方意識に強く作用すると考えられる。また、本調査は名古屋の女子大学生を対象としたものであり、先行研究で指摘された「ゆるキャリ」志向と一致する傾向が確認された。名古屋という地域特性に加え、調査対象となった大学の属性や位置づけもキャリア観の形成に影響している可能性があると考えられる。

〈質疑応答・コメント〉

質問1:先行研究における東京の調査結果は男女混合か。

回答1:男女混合と男女別のデータがあるが、女性のみのデータは十分に確認できていない。

コメント1:名城大学を「中堅大学」と位置づけた根拠を示した方が良いのではないか。

コメント2:名古屋大学や他地域、異なる学歴違い層では結果が異なる可能性がある。

コメント3:東京は環境や支援が整っているため、男性がより職務挑戦に集中しやすいのではないか。

コメント4:恋人の有無や恋愛要素がキャリア観に与える影響についても今後検討が必要。

コメント5:地域差や学歴差は今後の課題として整理できるのではないか。

〈先生からのコメント〉

・インタビューした人たちの特徴や概要として、学歴・出身などのデータを提示すれば、質問をブロックできる要素になる

・東京の大学は他の地域からくる人が多く職業志向の人が多い。名古屋は地元で就職する人が多く、環境が揃っているのに保守的なのが疑問

・考察で新しい先行研究を出すのはよくない。最初に先行研究の整理で出しておかなければならない。


3 まとめ

 先行研究とつなげた考察の展開がわかりやすかった。SNSや地域、周囲の人との関係が若者の考え方に大きく影響していることが分かり、理想と現実の間で悩みながらも前向きに選択しようとする姿勢を感じた。


作成:田中

編集:三澤

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