2026年度卒研ゼミ 第3回 議事録
- 6月24日
- 読了時間: 5分
2026年度卒研ゼミ第3回の議事録です。
日時:2025年6月17日(水)13:10-14:40
会場:DW704
参加者:14名 髙橋、榊原班(4名)、田中班(4名)、溝田班(5名)
欠席者:1名
1 個人発表
・発表者:岡田
[概要]
韓国ドラマやアイドルと日本の親子関係との違いをきっかけに、母親と息子の関係性の国際比較を分析していく。先行研究から日中韓の家族規範を整理したところ、未だ家父長制が残り続けているが、それぞれ細かな家族規範は少しずつ違うことが示唆された。中国・韓国から日本へ移動した母親へのインタビューを通じ、異なる家族規範のなかで生じる「息子の育て方」への葛藤と母息子関係のあり方を明らかにする。母親の日本での就業状況や滞在年数、および母国で過ごしてきた家庭環境、母国における子育ての常識と、日本の家族規範との間で感じるズレや、周囲の視線に対する違和感や難しさ、現在の息子との関係性、および将来のライフイベントに対して抱く期待を調査する。そして、この調査を通じて、日本と母国の子育て像と比べるなかで、移住した母親が息子との関係を構築しようとする際に生じる葛藤や違和感、日本と母国の違いに直面した母親が、息子への将来の期待をどのように捉え、思いや理由を抱いているか、同じ東アジア圏であっても、国ごとの家族規範の違いが、日本での「息子の育て方」におけるギャップや難しさにどう影響しているかということを期待する。
〈質疑応答・コメント〉
・韓国で子育てをしたことがある母親がいれば紹介してほしいとのことだが、生まれが韓国で日本で子育てをしている知り合いがいるがどうか。
→韓国での暮らしが長い人が希望。
・韓国の息子は、何事よりも母親を優先するとのことだが、日本の息子が母親優先じゃないという根拠はあるか。
→ドラマなどで、母のために仕事を変えるシーンや、30歳になっても友達との会話でも母親の話をするシーンがあった。さすがにそこまでは日本のドラマでは見たことがない。
・娘との境界が曖昧だという指摘がされたのはどこの国の話か。
→日本の文献であるため日本が想定されている
・インタビューの質問項目において、「考えを教えて」という質問は難しいのではないか。母国の子育てに対し、日本の子育てはどのようなものだととらえているか、日本の子育てで困ったこと、話しいて違ったことなどのギャップを深ぼる質問はどうだろうか。
・先行研究の指摘はどのような指標を用いて判断したものか。
→子ども側のアンケート。
・調査対象者は貧富などの環境の差でも結果が変わるのではないか。調査対象者は現在子育てをしている人とそうでない人で違うのではないか。完全に外国人ではなく、日本人だけど外国で子育てしたことがある人は対象になるのか。
・親子関係の重たい関係はほかの国も同様か。
→イタリアも重たい関係があるという文献も存在している。
・中国で父系継承は絶対的な規範なのはなぜか。
→儒教は男性や年上を敬う教えであるため。
・発表者:木下
[概要]
従来の固定的なジェンダー役割に対し、近年はメディア環境が大きく変化したことから多様な生き方が可視化されている。メディアにおけるジェンダー表象はどのように変化したのか、その変化が人々にどのように影響を与えているのかを明らかにする。先行研究では、ファッション雑誌や広告などのメディアが人々のジェンダー観や性別役割意識の形成に影響を与える役割を果たしてきたことがわかった。本研究はメディアにおけるジェンダー表象がどのように変化してきたのかを整理し、その変化がジェンダー役割の変容とどのように関わっているのかを目的とする。文献調査から、時代ごとの時代ごとのジェンダー表象の特徴を比較し、男女の描かれ方や性別役割の表現に着目し、その変化とジェンダー役割の変容との関連を検討する。
〈質疑応答・コメント〉
・メディアの対象は雑誌や広告に絞るのか、また、過去と現在を比較するうえで同じ雑誌から分析するのか、どのような枠組みで見ていくのか詳しく教えてほしい。
→雑誌や広告に絞る。雑誌は女性雑誌という枠組み、広告は決めていない。
・SNSとファッション雑誌を一緒にして時代を比較するのは難しいのではないか。
・雑誌や広告で描かれ方が本当に変化しているのか、根拠として先行研究を調べてはどうだろうか。
・メディアの影響で人々が変わったという根拠がないのではないか。
・雑誌の読者にインタビューしている文献がなければ、メディアから人々の暮らしが変わったと言い切るのが難しいのではないか。
・『JJ』が保守的な生き方を伝播させたのはどういうところから判断したのか。
→ほかの雑誌と比較して、女性らしさや男性の目線が意識されているという記述があった。
・SNSのジェンダーの描かれ方の先行研究を見てはどうだろうか。
・発表者:祖父江
[概要]
一般的には就職活動において容姿の均一化が求められているが、実は業界別で服装についての意識や需要が異なるのではないか。先行研究では、カジュアル志向の業界でも服装指定が完全自由の会社はあまり見られず、服装がある程度統一すべきという意識がある。面接では服装が指定されることは評価にどのような影響があるか。
〈質疑応答・コメント〉
・なぜ見た目の統一化がされているのか、時代的な背景を見るべきではないか。
・会社の年数や男女差でも違いが見られるのではないか。
・企業側と学生側どちらを軸に見ていくのか。
→どちらも見る必要があるが、企業側にフォーカスを当てた方がわかりやすい。
・髪型などは分析軸に入れないのか。
→服装だけに絞る。
・就職活動のファッションに限定された文献はどれくらいあるのか。
→就職活動についての文献の中で、ファッションについて限定されたものは多くない。
・服装が指定されることでの不平等な評価とは具体的にどのようなものか。服装が統一されると容姿においても個性が見えなくなり、不平等な評価につながるのではないか。
2 まとめ
研究において何事も根拠が必要であり、質疑応答のやり取りを通してなぜそう主張しているのか裏付けを突き詰めていくことができているように感じた。また、文献研究では、その研究周辺における前提を知らなければ的外れなまま研究を進めてしまう恐れがある。そのためにも、やはりより多くの文献を見ていく必要があると再認識した。
作成:田中ゆ
編集:榊原
