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2025年度基幹ゼミ 第11回 議事録

  • Kanaet-Lab
  • 6月27日
  • 読了時間: 5分

2025年度基幹ゼミ第11回の議事録です。


日時:2025年625日(水)14:50-16:20

会場:DW704

参加者:13名 髙橋、榊原班(3名)、田中班(4名)、溝田班(5名)

欠席者:2


1 グループ発表

(1)田中班

・発表者:田中

[概要]

 「子どもの学習について」をテーマに進めていくことを報告した。一つ目の問いとして「親との関係性が学習に影響するか」について新聞記事を用いながら明らかにしていきたいということ、また二つ目の問いとして「習い事は学習に影響するか」について習い事別に区分しながら明らかにしたいという旨を共有した。

〈質疑応答・コメント〉

質問1:インタビュー調査を用いて分析することは考えているか。

回答1:今のところインタビューは考えてない。

質問2:習い事の区分はどのように考えているか。

回答2:見つけたデータに基づいて区分けしたい。

質問3:統計でデータがあったとのことだが、具体的にはどのようなデータか。

回答3:ベネッセが出しているデータである。

質問4:親との関係というのは母と父で分けて分析するか。

回答4:分けること自体が難しいかもしれないと考えている。

質問5:「関係性」とは何を指しているのか。

回答5:まだ抽象的に考えている段階だが、本人がどう認識しているかに焦点を当てたいと考えている。

質問6:「学習」とは何をイメージしているのか。

回答6:成績や自習の学習時間を考えている。

→学習という行動をみるのか、学習の結果は分けて考えた方がよいのではないか。

→学習能力(結果)に焦点をあててみていきたい。

コメント1:一つ目の問いと二つ目の問いはどちらも家庭にまつわることなので、どちらをやるべきかではなくどちらもやっていいのではないか。

コメント2:習い事にかかる費用ごとに区分してデータ分析を行ってもいいかも。

コメント3:学校の成績をみたいなら全国学力調査でみてみるといいかも。

〈先生からの補足〉

研究を進めていくうえで重要なのは「なぜそれを明らかにするのか」であり、研究する意義を明示すべき。また、様々な仮説を用いているが、なぜその仮説が生じたかも明示する必要がある。


(2)榊原班

・発表者:柏原・田中・木下

[概要]

 各々持ち合わせたテーマを一人ずつ報告し、どの意見が良いと思うか他の班に意見をもらった。一つ目は「母と義親の援助関係」、二つ目は「育児における祖父母の援助と関わりの負担」、三つ目は「父親の育児の意欲がどの程度実現されているか」、四つ目は「子育て支援の政策は当事者のニーズに応えているか」といったテーマであった。

〈質疑応答・コメント〉

質問1:一つ目のテーマのインタビューに関しては、母親にしぼって聞くのか。

回答2:インタビューの機会を考えると母親のみが妥当なのではないか。

質問2:適切な距離感とは何か?

回答2:関係に満足しているかを基準にする予定。

コメント1:二つ目のテーマに関して、パーソナルスペースの記事をみてみると関連したものが出てくると思う。

コメント2:一つ目と二つ目のテーマは合わせて分析することができるのではないか。

〈先生からの補足〉

 一つ目と二つ目はこれまで講読した文献のなかでほとんど答えが出ているのではないか。すでに調査研究されたものを再現するのではなく、得られている知見に対して不足している点や検討の余地がある点をテーマや問いにしていくと良いので、その点について検討すると良いのではないか。また、インタビューをおこなうのであれば、スケジュールを早めに検討すべきである。

 

(3)溝田班

・発表者:安田

[概要]

 テーマは「父親の育児に関わるソーシャル・キャピタルおよびネットワーク」に決定したことを報告した。問いとしては三つ挙げられ、「パパ友の定義とは」「パパ友の有用性や必要性について」「地方と都市のパパ友ネットワークの差異」についてであった。商業施設、および町内会のイベントを使ってインタビューをしたいと考えているが、具体的には検討中である。

〈質疑応答・コメント〉

質問1:母親にはインタビューしないのか。母親と父親の主観にずれがあるのではないか。

回答1:広げすぎると収集がつかなくなることを危惧しているため、父親のみにインタビューをしようと考えている。父親が見ている世界としてデータをとることもいいのではないか。

質問2:町内会に参加している男性はもともと育児に協力的だと考えられるので、商業施設にいる男性とは層が違うのではないか。

回答2:インタビューしようとしている地域の町内会は、原則として強制的に町内会に参加する町であるため問題ないと考えている。

コメント1:商業施設に子どもと来ている父親はかなり育児に参加していると自認していそう。父親に「母親がどのくらい育児参加しているか」を聞いてみるのもいいのではないか。

〈先生からの補足〉

 研究の対象者を決める時点で偏りが生じていることを「セレクションバイアス」といって、そこを考えられていることは良いこと。また、インタビューをおこなううえで、録音したものを文字起こしする作業にかなり時間を要するため、その点を踏まえてインタビューの方法を模索する必要がある。


2 まとめ

 各班知りたいことはまとまりつつあるが、「なぜそれを明らかにしたいのか」を考えることに頭を悩ませているように感じた。これから調査・分析していくうえで、明らかにする理由が明確でなければ終着点を見失う可能性も考えられるため、はっきりさせておく必要があるように思う。


作成:溝田

編集:榊原

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