2025年度卒研ゼミ 第9回 議事録
- Kanaet-Lab
- 10月17日
- 読了時間: 4分
更新日:10月22日
2025年度卒研ゼミ第9回の議事録です。
日時:2025年10月8日(水)13:10-14:40
会場:DW704
参加者:13名 髙橋、川瀬班(4名)、鈴木班(4名)、三澤班(4名)
1 連絡事項
・2026年度展開ゼミ募集について
・GPSアカデミックについて
2 個人発表
・発表者:大森
[概要]
「アイドルオタクになる過程で親子関係は影響しているか」をテーマとして研究する。インタビュー調査を終え、分析過程である。親の趣味経験の深さよりも、子どもが趣味経験できる環境にあるかが影響していることを明らかにした。今後は、さらに考察を深めていく。
〈質疑応答・コメント〉
質問1:「親からこうやってほしい」はどう聞いたか。
回答1:そのまま聞いた。
質問2:父の影響はなかったのか。
回答2:ほとんどが母親。対象者が「母親」と話し始めることが多かった。
質問3:きょうだいの影響はなかったのか。
回答3:姉からの影響を受けている人もいた。
質問4:親はオタクで子はオタクではないパターンはどうだったか。
回答4:子でオタクである人を対象にインタビュー調査をおこなったため、子がオタクでないパターンは調査していない。
質問5:最終着地点は「子どもがオタクの体験をできる環境にいることがより影響している」になるのか。
回答5:現時点ではそのつもりである。
コメント1:男女で差があるのは面白い。
コメント2:「なにをしたら褒められたか」など、聞き方を変えたほうが探れたかもしれない。
コメント3:「遠征はダメ」など生活習慣に関する干渉がありそう。趣味に口出ししないのは子のためなのではないか。
コメント4:「親からの干渉」ではジェンダーの要素がありそう。
〈先生からのコメント〉
・ゼミ内での発表は分析の内容を検証してもらう場であるほうがよい。
・インタビュー対象者や答えた内容について、具体的に説明したほうがよい。
・軽度のオタクor重度のオタクというように比較軸があるとよい。
・質疑応答からデータは集まっていると思われるので、情報を整理して説明できるようにするとよい。
・発表者:川瀬
[概要]
闇バイト報道について、「闇バイトの要因として語られるのは、生活困窮だけではないのでは」という着眼点をもち、分析する。メディアを通じて世論が形成されるという側面から、新聞記事を分析する。コーディング作業を行い、闇バイトの要因として4つの点が語られる傾向があることを明らかにした。
〈質疑応答・コメント〉
質問1:タイトルと分析内容にズレがあるように思われるがどうか。
回答1:検討する。
質問2:「中年=生活困窮者ではない場合が多い」といえる理由は。
回答2:「娯楽」という理由が比較的少なかった。
質問3:4つの特徴の割合はどれくらいか。
回答3:借金返済が6〜7割で一番多い。
質問4:若者と中年の分け方はどうしているのか。
回答4:明確には分けていない。
質問5:記事の内容はどのようなものか。
回答5:事件の概要など。
質問6:家族を養うために闇バイトをする人がいるのか。
回答6:いるようである。
質問7:娯楽目的は繰り返しているのか。そうであれば闇バイト自体がギャンブルになっているのではないか。
回答7:今後着目していきたい。
コメント1:年代別で結果が変わるのは面白い。
コメント2:闇バイトを行う人の共通するところがあるのかが興味深い。
〈先生からのコメント〉
・「メディア言説を丁寧にみる」調査として進めた方がよい。
・論理の組み立てをしっかりしたほうがよい。
・オールドメディアはニューメディアを目の敵にしやすいので注意する。
・発表者:鈴木
[概要]
「育休取得による意識変化の調査」の説明を行った。KH coderを用いた分析を行い、頻出語・共起ネットワーク図を提示し「楽しい」―「人生」-「家族」、「会社」―「理解」というような共起関係があることを示した。さらにオープンコーディングを行い「妻との関係性」「会社の育児制度」など、4つに分類した。
〈質疑応答・コメント〉
コメント1:「子育て」―「大変」、「幸せ」―「成長」とあり、子どもの小さいころの子育ては大変で、成長が見られることは幸せにつながると読み取った。
コメント2:会社の雰囲気は重要だとわかった。
コメント3:「育休をとったからこそ」の、妻との関係性や気持ちの変化などが見受けられる。育休の必要性を感じた。
コメント4:育休取得期間の平均値を出せばわかりやすいのではないか。
質問1:分析結果から、男性性にどうつなげるのか。
回答1:検討していく。
〈先生からのコメント〉
・ラベリングの言葉について、品詞はそろえた方がよい。
・頻出語を分類しているのであれば、わかりやすくなるようにマークなどをしてはどうか。
3 まとめ
今回の発表では、それぞれが分析パートを済ませ、既に多くのことが明らかになっていた。新鮮な内容が多く、とても興味深かった。実際、質問や感想が多く飛び交っていたように感じる。今後の考察は、それぞれの個性や視点がより表れると思うので、どのように仕上がるのか楽しみである。
作成:片岡
編集:三澤
