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2025年度卒研ゼミ 第10回 議事録

  • Kanaet-Lab
  • 10月18日
  • 読了時間: 4分

更新日:11月1日

2025年度卒研ゼミ 第10回の議事録です。


日時:2025年10月8日(水)14:50-16:20

会場:DW704

参加者:13名 髙橋、川瀬班(4名)、鈴木班(4名)、三澤班(4名)

 

1 個人発表

・発表者:田中

[概要]

 自治体の広報誌におけるジェンダー表象調査をおこなっている。今回は、「広報なごや」「広報とやま」の人物の画像・イラストを複数の分類項目に基づいて整理・分類した。性別と年齢については、男女ともに「中年」が登場している割合が高かったが、「乳幼児」の割合は低かった。性別と表情傾向については、男性は「真剣・集中」の割合が高く、女性は「笑顔」の割合が高かった。性別と記事内容については、男性は「スポーツ・文化・交流」の割合が女性よりも高く、一方で女性は男性に比べて「子育て・育児」「福祉・介護」の割合が高かった。

〈質疑応答・コメント〉

 ・表情の分類基準はあるのか。

 →分類基準は主観であり、画像・イラストの状況や文脈で判断した。

 ・「笑顔」を「笑顔(大)」「笑顔(中)」「笑顔(大)」の3パターンに分けた理由はあるか。

 →先行研究に沿った分類であるが、統一するべきか再検討したい。

 ・「子育て・育児」は男女差が小さい一方で「福祉・介護」は男女差が大きい傾向がみられる

 →年齢者ごとにジェンダー差が出るのではないか。

〈先生からのコメント〉

・グラフの項目の並べ方を揃え、母数が違うデータを比較するときは比率に直すとよい。

分類が多いが参考研究にならっているならよい。

主観的な分類方法のときは、匿名の協力者を募り、同じように分類してもらい、自分の分類とどれくらい一致しているかを確認することで客観性が担保できる。


・発表者:日野

[概要]

「母親像」「父親像」の再検討をテーマに、「母の日」と「父の日」に関する新聞の投書にはどのような特徴があるのかを調査した。投稿者に関しては、母の日は本人の割合が高く、父の日は子ども、妻、本人の順に割合が高かった。新聞に書かれた父親像と母親像は「家庭に居場所がある」「献身的」「亡き母・亡き父」「存在感がない」の4つに分類できた。内容を分析したところ、母の日と父の日は帰省や交流のきっかけになること、母の日はプレゼントを贈って祝うことが一般化していること、さらにイクメン像はみられなかったことが明らかになった。

〈質疑応答・コメント〉

・1995年から2025年の新聞を対象にしているが、時代ごとの変化はみられたか

→今後検討する

・子どもから父親、母親から父親というように立ち位置ごとに分析するとよいのでは

→今後検討する

・父親が「頑張っているのに報われない」と捉えているのは、仕事で頑張っている姿を家族は見ていないからではないか

〈先生からのコメント〉

・重複した件数を明らかにする。ケースバイケースだが、今回の場合は、相互に排他的な分類である必要がある。

・父親が「父の日」の記事を書いていないということは、父親自身の「父の日」に対する関心が低いからではないか。

・書き手に違いがあることも考察のポイントにしてはどうか。

 

・発表者:森田

[概要]

 ファン行動がどのようなモチベーションのもと成り立っているのか、そのモチベーションはどこから生まれるのか調査する。はじめに、ファン仲間からの影響については「ファン仲間とつながりをもっていたい型」「ファン仲間に引き止められた型」「推しもファン仲間も失いたくない型」の3つに分けられた。次に、ファン行動における購買行動について取り上げる。公式グッズと広告グッズの購買行動の違いを比較した。公式グッズに関しては、「厳選して買う」「本人に還元されるか」「入手困難になるか」という3つのパターンに分けられた。広告グッズは、「売り上げに貢献できる」「本人に還元したい」という傾向が見られた。

〈質疑応答・コメント〉

・恋人の有無によって購買行動に変化がみられることから、環境の変化が関係あるのではと感じた。

・ファン仲間はプライベートでも関わるような友人であるのか。

→プライベートでも会うような友人であることが語られた。

・厳選購入をする理由は何か。

→広告グッズよりも公式グッズを買いたいという傾向がみられた。

・厳選して購入する理由は何か。

→CDでお金を使いたいなど、他のものに回すから


3 まとめ

調査や分析がそれぞれ進み、興味深い分析結果がみられるようになった。質疑応答のときに答えられなかった内容や、再度検討しなければならない内容を見直し、内容を強化していきたい。調査が進んできたところで、卒論を書くことが進んでいない様子が見られたため、残り53日でペースを上げて進めていきたい。


作成:鈴木

編集:三澤

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