2024年度基幹ゼミ第6回の議事録です。
日時:2024年5月14日(火)14:50-16:20
会場:DW704
参加者:12名 髙橋、川瀬班(4名)、鈴木班(4名)、三澤班(3名)
欠席者:1名
1 連絡事項
(1)6/4、7/9ゼミ終了後のお誘いについて
(2)夏休みに実施のラジオ番組について
(3)愛知県美術館で行われる企画展について
(4)夏合宿リサーチ演習について
2 グループ発表
(1)川瀬班
・発表者:川瀬
・課題本:『分断社会と若者の今』
・発表範囲:序章「分断社会を生きる若者たち」、1章「現代志向から捉える現代の若者」
[概要]
現代の若者は、学歴によって現在志向の結びつきが強くなるということが明らかとなった。そのため、学歴の低いものでも今努力すればより良いを得られるという見通しを持てる社会づくりが重要である。
〈質疑応答〉
質問1:現在志向とはどういう意味なのか。
回答1:将来のために努力するよりも今現在を楽しむことを重視する態度のこと。
質問2:政治委任意識と政治疎外意識の意味は何か。
回答2:政治委任意識は、政治のことはやりたい人にまかせておけばよいという、政治に対して受け身な意識のことで、政治疎外意識は、政治に対するネガティブな意識(不信感など)のこと。
質問3:努力しても見返りが期待できない学歴の低い若者の不安定なライフコースの具体的な状況は何か。
回答3:学歴の低さに就職先が限られ、収入の良い職種に就けず、収入の低さから自分の好きなことやしたいことにお金を使うことができないような状況。
(2)鈴木班
・発表者:大森
・課題本:『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー――ヤンキーの生活世界を描き出す』
・発表範囲:第1章「ヤンキーはどのように語られてきたのか」
[概要]
「受験戦争」が著しい日本では、ヤンキーとして社会的規範から逸脱する行動をとるのは青年期に限られていて、その後は落ち着いていくといわれている。彼らの軌跡は、〈場〉の諸力と各人に固有の惰性との関係によって形成されることになる。
〈質疑応答〉
質問1:消費者文化と逸脱文化は何を指しているのか。
回答1:本文に引用されている内容によると、消費者文化とは街でブウブラしているときが大切かどうかなどによって測定され、逸脱文化は喫煙、パーマ・リーゼント・染髪、パチンコなどに興味があるかによって測定されている。
質問2:主成分分析とはどのような分析なのか。
回答2:いろんな要素を含むデータから、データをいくつかの成分に分ける分析方法。
(3)三澤班
・発表者:山口
・課題本:『若者とは誰か――アイデンティティの30年』
・発表範囲:第1章「アイデンティティへの問い」
[概要]
アイデンティティという問題は、時代などに影響を受けながら変化してきた。当たり前にあったものから失われたものとして現在も活発に問われている。
〈質疑応答〉
質問1:アイデンティティの消失について具体的にはどういう理由が考えられるか。
回答1:アイデンティティを確立することやどういうものかを自分の中で問うことは重要であるということ。
質問2:日本において注目される多元的自己が1990年後半から注目されるようになったというのは、何かの調査結果によって分かったものなのか。
回答2:調査の結果ではない。結婚するかしないか、どのような職に就くかなどが1990年後半からあいまいになり、流動性の状況になったことによってアイデンティティが多元化され着目されるようになった。
3 まとめ
注記に重要なポイントや質問への回答が書かれていることがある。本文だけではなく注記も確認することが重要だとわかった。
作成:竹内
編集:三澤