2024年度基幹ゼミ第18回の議事録です。
日時:2024年12月17日(火)14:50-16:20、16:30-18:00
会場:DW704
参加者:7名 髙橋、川瀬班(2名)、鈴木班(1名)、三澤班(3名)
欠席者:6名(うち3名は個人面談を実施した)
1 連絡事項
・今後のスケジュールについて
2 個人発表
・発表者:山口
[概要]
モテ服を通じて日本社会の結婚観について検討するという観点から、まず服装の社会的意義について述べている先行研究を紹介した。また、結婚情報誌『ゼクシィ』を用いた研究では、理想的な結婚のイメージが時代によって異なることが指摘されていることを報告した。
・発表者:鈴木
[概要]
家事・育児をする男性が研究テーマであるが、今回は女性に焦点を当てた研究事例について報告した。女性の稼得は夫の収入の補助という認識が強くあったため家事分担が妻に偏るという現状があるが、大卒同士という高学歴同類婚の夫婦は家事育児を分担する傾向があった。さらに、夫が妻のキャリアを支える「非伝統的ライフスタイル」もみられることがわかった。
・発表者:森田
[概要]
アイドルファンのさまざまな行動に関して論じている研究事例を報告した。まず、ソーシャルメディアにおける人々の行為は余剰価値を産み出す労働として捉えられることが指摘されている。とりわけファンが自分の推しを推す営みは無償労働であり、そうした議論が活発化していることが指摘されていた。
・発表者:竹内
[概要]
就職活動と結婚観の関連について研究するため、今回は大学生が就職活動において何を志向しているかについて検証した事例を紹介した。それによれば、上司や職場での人間関係を志向する傾向が全体的に強い。また、女子大学生のキャリアプラン選択では、ほとんどの対象者が結婚を想定したキャリアプランを選択することが明らかにされている。こうした指摘を踏まえると、就職活動において、結婚といったプライベートな側面も影響を与えているのではないかと考えられる。一方で、結婚観については、恋愛・性・結婚の結びつきの強さが揺らぎ始めているという指摘があることもわかった。
・発表者:梅岡
[概要]
きょうだいの有無や数によって教育達成の度合いや優先度がどのように異なるのかに関する研究事例について報告した。先行研究によれば、学歴や世帯収入が高いと教育達成も高くなるが、きょうだいが二人よりも一人っ子の方が高くなりやすく、きょうだい数が多いと全体的に教育達成は低くなる傾向にある。また、生まれ順でみると、長子が優先される傾向にあることが明らかにされている。
・発表者:片岡
[概要]
非行や逸脱に関する研究事例を読みつつ、研究テーマについて検討していることを報告した。
・発表者:大森
[概要]
親子関係と趣味や文化資本に関連する研究事例について報告した。
・発表者:永田
[概要]
趣味縁に関連する研究事例について報告した。
・発表者:田中
[概要]
直近で観測されたソーシャルメディアにおける炎上の事例を調べたことを報告した。
3 まとめ
進捗スピードは異なるものの、多くの人が研究テーマが固まりつつあり、関連する文献を調査する段階に入ってきた。先生の指示なども踏まえつつ引き続き作業を進めていきたい。
作成:鈴木・髙橋
編集:三澤