top of page

2024年度基幹ゼミ 第5回 議事録

2024年度基幹ゼミ第5回の議事録です。


日時:2024年5月7日(火)14:50-16:20

会場:DW704

参加者:13名 髙橋、川瀬班(4名)、鈴木班(4名)、三澤班(4名)


1 連絡事項

(1)フィードバック返却


2 グループ発表

(1)鈴木班

・発表者:田中

・課題本:『ケアと家族愛を問う――日本・中国・デンマークの国際比較』

・発表範囲:第5章「ケアネットワークと子育てに対する感情の関係を問う」

[概要]

名古屋、ハルビン、コペンハーゲンの母親に対する調査のデータから、育児援助ネットワークの多様さと育児に関する肯定的感情は比例しやすいと考えられる。さらに、子育てに関する感情や状態はケアネットワークに加え、パートナーとの関係や育児援助のあり方とも深く関係する。

〈質疑応答〉

(2)と合わせておこなった。


(2)鈴木班

・発表者:日野

・課題本:『ケアと家族愛を問う――日本・中国・デンマークの国際比較』

・発表範囲:第6章「おわりに 幸せな家族に専業母は必要か」

[概要]

いずれの地域も産業プロセスのなかで近代家族を経由し、女性のライフスタイルの変化に伴い、性別役割分業に関する意識も大きく変わった。

〈質疑応答〉

質問1:表の中にある「専門機関」とは。

回答1:記載なし。公的な機関ではないかと推測する。

〈先生の補足〉

表の種類において、縦軸と横軸がそれぞれが異なる条件である表を、「クロス表」という。


(3)三澤班

・発表者:森田

・課題本:『問いからはじめる家族社会学――多様化する家族の包摂に向けて』

・発表範囲:第7章「親―成人子関係のゆくえ」

[概要]

親子関係は前期・中期・後期の三つに分けて捉えることができ、社会の変化にともなって親子関係も変化する。とりわけ近年の親子関係は少子高齢化と経済のグローバル化の影響を受けている。

〈質疑応答〉

(4)と合わせておこなった。


(4)三澤班

・発表者:森田

・課題本:『問いから始める家族社会学――多様化する家族の包摂に向けて』

・発表範囲:第8章「個人・家族・親密性のゆくえ」

[概要]

時代や経済状況などの影響をうけ、家族や親密な関係は多様化している。こうした多様なありかたを国家や社会は差別することなく受け止め、支援することが求められている。


〈質疑応答〉

質問1:1980年代の「夫日本籍、妻外国籍」は強制的な結婚か、恋愛結婚か。

回答1:恋愛結婚との記載はないが、妻側の国が日本よりも貧しい国であるため、日本の男性の経済的な側面が魅力的だと考えられていた。お見合いの事例もあり。

質問2:「家族資源」とは。

回答2:マンパワーとしての家族がいるということ。

〈先生の補足〉

親密圏に国家が介入しない、つまり国家権力が働かないということは、自由である一方で、家庭内暴力をはじめとする諸問題に対して、誰も介入できないということが考えられる。


(5)川瀬班

・発表者:川瀬

・課題本:『子づれシングルの社会学――貧困・被差別・生きづらさ』

・発表範囲:第10章「子づれシングル女性にみる離婚の意義」

[概要]

離婚によって子づれシングルとなった女性たちへのインタビューから、離婚前の「生きづらさ」について分析し、絶望感、疲弊感、重圧感、屈辱感が析出された。離婚の意義は、「自由」「尊厳」「意思決定」を得ることだと推測できる。

〈質疑応答〉

(6)と合わせておこなった。


(6)川瀬班

・発表者:片岡

・課題本:『子づれシングルの社会学――貧困・被差別・生きづらさ』

・発表範囲:第11章「子づれシングル女性にみる離婚後の『生きづらさ』」

[概要]

離婚により、子づれシングルになってからの「生きづらさ」に焦点をあて、インタビューし、生きづらさに影響する要因や、自立できる条件について明らかにした。

〈質疑応答〉

質問1:生きづらさを軽減できた人はどのくらいいるのか。

回答1:詳しくは不明。挙げられた「生きづらさを軽減できる条件」にすべて当てはまる人はいない。

質問2:離婚した理由について、身体的・精神的DVが1番多いか 。

回答2:順位は不明だが、主観的に1番多いと感じたため1番最初に挙げた。

質問3:「安定就労」とは、正社員を指すか。パートなど非正規雇用の人を含む安定した収入がある人もあてはまるのか。

回答3:正規社員のみあてはまる。いつでもクビにされる可能性がある非正規雇用者は含まない。

〈先生の補足〉

質問の中で数値的な回答を求めるものがあり、答えに困る場面があった。もちろん答えられるなら回答すべきであるが、今回は量的調査ではなく、質的調査の結果をまとめた部分であるため、そうした調査法の違いや特性を押さえておくことも重要である。


3 まとめ

レジュメの作成において、レジュメの概要部分に困る学生が多い。そこで、レジュメの概要部分について確認した。


作成:鈴木

編集:三澤

bottom of page